IRの動画制作の事例と活用方法
IR
企業がIR活動を投資家や株主に対し動画を活用して報告するケースが増えています。動画を活用することで、投資家や株主に訴求力の高いメッセージの発信が可能です。
株主総会や決算説明会の冒頭でインパクトのある動画を流せば、企業の世界観に引き込みやすく、投資の後押しをすることも期待出来るでしょう。
本記事では、IR活動で企業力をアピールする動画とはどのようなものかについて、「使用場面」や「具体的な表現方法」を解説します。
IRの動画制作事例を紹介
UR都市機構
新企業広報動画『社会課題を、超えていく。』
開発に携わった地区、近年開発した地域の街の風景をインサート映像として取り入れながら、冒頭から終盤まで企業がユーザーとどのような関わりがあるかを意識した構成を心がけています。
さらに、街の発展する様子を視覚的に伝えるようドローン映像を使用し、企業の描く世界観にマッチしたBGMを使用したIRムービーです。
リコージャパン株式会社
企業紹介 コンセプト映像
VFXとテンポの良いカットを活用しながら、リコーのこれまでの歩みとこれからの歩みをうまく表現しています。企業紹介、事業内容、これからの向き合い方、それぞれの世界観を分けるためにBGMのイメージを変えながら、企業の未来をうまく伝えている広報ムービーです。
AGC株式会社
事業紹介映像
インフォグラフィック動画として分かりやすく伝えられるよう、画像、テロップに動きをつけてテンポよく切り替えながら演出しています。
テロップの表示に合わせて最適なSEを使用する、画像をVFXで立体的に動かすことで飽きさせない工夫をしています。企業のことを知らない人に対して分かりやすく伝えているIRムービーです。
IRに動画を活用するメリット
ストーリー仕立ててメッセージの発信が可能
文章や画像よりも短時間で多くの情報を伝えることが出来る
資金調達だけでなく企業の認知度UPにも繋がる
IR動画の活用場面・発信方法
イベント冒頭で動画を使用しメッセージを発信
ブランディング動画をHPに掲載
WEB見学会にて専門分野の解説を動画で発信
株主総会や展示会などの冒頭に事業内容を紹介する動画を流します。動画を通して企業の事業内容や目標を伝え、投資家へのメッセージとして発信します。
インパクトのある映像を制作すれば、企業独自の世界観へ引き込むことが可能になり、資金調達への後押しとして繋げることも可能です。
株主やユーザーに知ってもらいたい「情報」を発信するためにブランディング動画を制作します。ホームページに訪れた人が動画を視聴することで、企業のイメージ・認知度の向上に繋げることが可能です。
近年オンライン上で、工場見学や施設見学を開催する企業が増えてきました。投資家達が知りたい情報について、動画を通して発信します。
企業が得意とする技術の紹介だけでなく、独自に研究する最先端技術の解説を掘り下げて解説することで、投資家達に優れた技術を持つ企業であることをアピールすることが可能です。
IRの動画制作におすすめの動画表現
ドラマ仕立ての動画
ドラマ仕立てで企業の伝えたいメッセージを発信します。ドラマの中には現在取り組んでいる企業の事業内容だけでなく、どのような企業を目指しているのかを伝えることが可能です。
ドラマ仕立てで紹介するだけでなく、視聴者を惹きつける工夫も必要です。
有名映画や有名アニメ作品のオマージュ動画を制作することで、最後まで視聴者を惹きつける動画になります。
役員・社員インタビュー
普段イベントに出席出来ない役員幹部の生の声を紹介することで、企業で働く社員の人柄を伝えることが可能です。
映像ではカッコ良さを訴える動画ではなく、動画を視聴する投資家や株主に対して誠実さが伝わるように工夫することを心がけましょう。
ユーザーインタビュー
企業のサービスを実際に利用するユーザーの声を反映した動画も、IR活動の動画として親和性が高くおすすめです。
ユーザーインタビューの動画を制作する際には、「嘘くさい」「やらせ」と感じないような構成を意識しながら動画を制作してください。
アニメーション形式で難しい情報を発信
企業が独自に研究をした結果を発表する方法としてアニメーションを活用するケースもあります。
データをイラスト化、グラフ化することで分かりやすく解説するだけでなく、テンポ良く研究結果を紹介出来ます。
株主総会冒頭での社員挨拶動画
株主総会や経営報告会など、企業との繋がりのあるパートナーに向けた動画では、親近感のある動画が有効です。企業で働く社員がどのような人間なのかを分かりやすく伝えることが出来ます。